イチオシ漫画『彼方のアストラ』レビュー|漫画(コミック)・電子書籍ならコミなび



脳と心がストーリーの妙に溺れることまちがいなし!
『彼方のアストラ』が大団円すぎて感涙!!


き……気持ちいい……!!!

すみません、いきなり気持ち悪い感じで始めてすみません。

だって、『彼方のアストラ』がめちゃくちゃ気持ちいい大団円を迎えたんですもの!!
『彼方のアストラ』は、少年ジャンプ+で連載していたんですが、昨年最終巻が発売。

めちゃくちゃ壮大なストーリーと魅力的すぎるキャラクターたちの成長物語が、わずか5冊に素晴らしく収まっている超名作なんです!

 
©篠原健太/集英社



アラフォーのBBAである私が、少年漫画を読んでワクワクと笑いが止まらないのに最終回で感涙してしまうなんて…!!

今日はこの少年漫画の魅力を3つのポイントに絞ってお話しようと思います。


1.ガチなSFサバイバルマンガである!

まずはあらすじをざっとご紹介します。

西暦2063年の近未来。高校生の主人公・カナタたちのグループは、9人で近くの惑星に5日間のキャンプに向かいます。
そのキャンプ地で、謎の球体に襲われて全員飲み込まれてしまうーー

そして次の瞬間、メンバーは全員、真空の宇宙空間に放り出されてしまうのです…!!
彼らはたまたま近くにあった宇宙船に乗り込んで助かることができましたが、そこは故郷から絶望的な遠距離の空間でした…

そこで、いろんな惑星に立ち寄り、食料と水を集めてサバイバルしながら自力で故郷への生還を目指すことにするという、バリバリの近未来SFサバイバルマンガなのです!!

加えてカナタたちのとんでもない出生のヒミツ、さらには歴史に大きな歪みがあることが発覚するという、か〜な〜り壮大な展開に。

なのに!広がりまくったストーリーの巨大風呂敷が、わずか5巻で見事に畳まれて、私たちの心の引き出しにそっとしまわれるわけです。そのストーリー展開はもはや華麗っ!!



2.ガチなギャグマンガである!

前述の通り、突然宇宙空間に投げ出されるというパニックからストーリーが始まるわけですが、そんなシリアスな設定なのに、下手したら1ページに1回くらいの割合で小気味良いノリツッコミが差し込まれているのです。
シリアスな展開とのバランスが正に神業!!

すっごくハラハラしたストーリーの後に「やっぱりダメだった…」と落胆したり、「良かった~!」って安堵したりする感情は、今までもいろんな作品から得られたものだと思います。
でも、ハラハラしている真っ最中に「プッ」と笑いながらすぐハラハラに戻るっていう感情体験は、なかなか得難いものだと思いませんか?

この作品は、そんな感じで「めっちゃ…プッ…泣けるぅぅ!」「やばい!!プッ…ピンチ!!」みたいに、脳と心が面白い感じに撹拌されるのです。
とっても刺激的!

それもそのはず、作者は「週刊少年ジャンプ」で大ヒットした『SKET DANCE』の篠原健太先生なんです。

あのノリで宇宙もの、面白く無いわけが無いじゃないですか!
『SKET DANCE』も大好きだ!
伊藤っていう人に会うと葉鶏頭事件を思い出して頭髪を確認する程度に大好きなんだ!



3.キャラクターが魅力的すぎる

この作品の大きなテーマの1つとなっているのが、「困難を乗り越えてその先へ」。

それは、もちろん宇宙空間に投げ出されてから始まる困難を乗り越えることも指しているのですが、カナタたちキャラクター全員が、それぞれ抱えた大変な困難やコンプレックスを、旅を進める中で見事に克服していく様子を指してもいるのです。
そんな姿を見て、私たちは「ああ!私はいま、素晴らしい成長ストーリーに浸っている!」となるんです。

キャラクターの中には「ええ!?このテーマを正統派のジャンプ系作品で扱うの!?」となる子もいます。
ネタバレになるので詳細は言えないのですが、それは性別に関するある問題

そのキャラクターが「何が起きても楽しんだもん勝ちなんですよ」って言いながら、自分で自分を受け入れていく様子には、世代を超えてどんな人のハートにもストレートに響く強いメッセージがあります。


以上、『彼方のアストラ』の魅力を3つの柱で暑苦しく語らせて頂きましたが、もうね、未読の方がいたらマジで羨ましい。
これからこの世界にどっぷり浸れるわけでしょう?
しかも、5巻というコンパクトサイズなので、頭から最後まで、一気に短時間で楽しめるんですよ?超いいなあ!

で、読み終わったらぜひ直後にもう一度読み返してほしいのです。
かなり細かく色んな布石が埋め込まれていることに気づきますから!!

あとね、表紙デザインを5冊並べて見て欲しい!
それだけで泣けちゃうんだからもう!! 夢と希望と愛と勇気と冒険と友情と努力と勝利が詰まりに詰まっていて、とても単行本5冊とは思えない読み応えの『彼方のアストラ』。

一刻も早く読まないと損しちゃいますよ!ぜひ!!



レビュアー:上原 梓

脳と心がストーリーの妙に溺れることまちがいなし!
『彼方のアストラ』

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