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イチオシ作品

怖いもの見たさが止まらない!
殺人ウイルスによるバイオテロや、寄生虫が気になる人は要チェック!
『インハンド』


突然ですが私は心配性だと思います。
家でお肉や魚類を調理するのも怖く、素手で切っても大丈夫なのか…?とドキドキしながら、調理器具や台所を熱湯消毒ばかりしているタイプです。

ノロウイルスやインフルエンザの流行が報道されれば、どこに行っても各種消毒を徹底し、公共の場でのウォシュレットなど恐ろしくて使えません。

おそらくこんなに心配しなくても大丈夫だと思うのですが、それでも怖い!!

常日頃から、寄生虫や感染症を心底恐れて生活してます。
多分この心配からくる心的ストレスの方が身体に悪いという自覚はあります(笑)

そんな私ですが、ついつい怖いもの見たさで「うわあ」とか「おおお」とか言いながら読み進めるジャンルがあります。
医療・救護系の寄生虫や感染症を取り扱う漫画です。

人気ドラマの原作『インハンド』も、そんな漫画のひとつなので、おすすめさせてください!


©朱戸アオ/講談社


情報を知っておけば、何かあったときに疑うことができる。


本作『インハンド』は、寄生虫専門の研究者・紐倉が縁あってPSC(厚生省患者安全委員会)や、内閣情報調査室健康危機管理部門の人々から感染症の調査協力依頼を受け、様々な観点から原因を探っていく物語です。

1977年に地球上から根絶されたはずの天然痘ウイルスに感染した疑いがあるバイオテロ事件の調査や、
南米の寄生虫が原因で目が腫れてただれる眼瞼浮腫という症状が出る、シャーガス病
致死性の高いTARSコロナウイルスなどの題材が取り扱われ、どれも緊張感漂う内容ばかりです。


紐倉は寄生虫が好きで、自らのお腹で10.72mの日本海裂頭条虫(別名:サナダムシ)を育てるような、いわゆる変人です(笑)

ちなみにこの寄生虫、サケやマスに寄生しているので天然モノを生でたらふく食べたら……ああああ……育てることができるかもしれないらしいです……本当かな……。


そんな変人が作中で披露する寄生虫や感染症に対する知識は、どれも驚くものばかり!

実は根絶されたウイルスでも世界で2箇所、アメリカとロシアで厳重に保管されていたり、
天然痘と症状が同じ「サル痘」は今も世界に現存しているなど、無知だった私には「へえ」と思うことばかりの情報が満載です。

そして各病気はワクチン等が有効なのか、どうやって感染するのか、またはどうすれば感染が防げるのか。
初期症状はどんなものか…など、知っていて損はない情報が学べます。

日本はどこも衛生的なので、あまり心配することはないかもしれません。
でも海外に渡航するときなど、もしかすると役立つ時が来るかもしれない。
知らないよりかは知っていた方が、何かあったときに疑うことができるし、二次三次感染を防げるかもしれない!

絶対安全、なんて言葉はどこにもないのだから。
本作はそう強く感じた漫画でもあります。



物語としても気になる伏線がいっぱい!


紐倉はいつも「僕は寄生虫専門だ」と言いながら、感染症についてとても詳しいです。

それは彼の過去に関係しているようで、実は紐倉の片腕は義手なのですが、なぜ彼が片腕を失ってしまったのかもまだ明らかにされていません。

紐倉自身の過去についても気になる部分がいっぱいなので、ぜひ読んでみてほしいです。


そして最後に、私は冒頭でも言ったように寄生虫を極度に恐れていましたが、作中のとある台詞に少しだけ考え方が変わりました。


「寄生虫が嫌いなのは宿主として当然だ」
「でもだからといって彼らをさげすんじゃいけない」
「寄生虫は高度に進化した生き物だし
 寄生虫との戦いによって我々宿主も進化してきたんだ」


た、たしかに……!(目からウロコ)


ただ怖がったり嫌がるだけではなくて、きちんと怖い対象についてを知り、対処していくことが大事だなと改めて思いました。

ドラマも放送されているので、これを機にあなたも寄生虫や感染症について漫画で触れてみませんか?
おすすめですよ!



レビュアー:こまちゃん

怖いもの見たさが止まらない!
殺人ウイルスによるバイオテロや
寄生虫が気になる人は要チェック!
『インハンド』

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ちなみに、本編の『インハンド』連載前に描かれていた、プロローグ版も2冊配信されています。


©朱戸アオ/講談社


紐倉と、彼の助手をしている高家が出会うエピソードなどもありますよ!
わたしはこのふたり、名コンビだなと思っていて大好きです。

変人に振り回される真面目な人間って、どこの時代でも描かれますよね(笑)


『インハンド プロローグ』
(全2巻完結)

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