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イチオシ作品

女生徒のベッド下に全裸で潜む!?
男性教師の歪んだ愛情!『ホームルーム』


誰でも、人前ではいい格好をしたい気持ちが少なからずあると思います。
ましてや、自分の好きな人の前では!

この物語は、愛する人の前でヒーローであるため、完全に常軌を逸してしまった男性教師の背筋が寒くなるようなラブストーリーです。


©千代/講談社


始まりは高校の授業風景。
ヒロインの桜井幸子が指名されて立ち上がろうとした時に違和感に気づきます。

立ち上がれない……?

椅子に塗られていた接着剤で、スカートがべったりと貼り付いていたのです!
それに気づいた友人の子が先生に言いました。


「先生 この娘またイジメられてます」


どうやら、今回のようなイジメは今までにも何度か起こっていた様子。
担任の教師、愛田先生(通称ラブリン)は動けない彼女を椅子ごと抱え上げ、保健室へと運びます。

周りの生徒に冷やかされても意に介さず、必死に彼女を救おうとする姿は、姫を守る騎士さながらの勇ましさです。

被害者である幸子自身も、孤独な家庭環境の中、いつも自分を気にかけてくれる先生は唯一の心の支えとなっていました。



まあでも、イジメの犯人は先生なんだけど。



彼は、幸子の「ヒーロー」になるため彼女を裏で陥れ、窮地に陥った彼女を表で救う、という二重行動を繰り返してきたのです!
椅子に接着剤を仕込んだのも当然彼の仕業。



桜井ぃ‥
先生はな
お前のヒーローでありたいんだ

辛い時 困った時に 必ず現れる
正義の味方みたいな‥
だから‥
お前は 不幸である 必要があるんだ



実に狂った独りよがりな言い分……

爽やかで生徒に人気の熱血教師の仮面の裏側に、サイコパスな本性を隠し持つ愛田先生のキャラクターは、映画にもなった『悪の教典』に通じるところがありますが、最大の違いは彼の愛が(色々間違っているものの)純粋である事。

彼は幸子を助けたい。
助けたいからこそ「助ける理由」を作るのです。

この手のサイコパスVS被害者の図式は、被害者視点で描かれる事が多いですが、本作は先生の視点で話が展開していきます。

許容はできないものの、その行動に引き込まれてしまうのは、彼の純粋さに共感できるものがあるからなのかもしれません。

1話の後半数ページの展開が最高に気持ち悪いので、まずは読んでみましょう。
そして私のように心をつかまれた人は、彼の歪んだラブロマンスを追いかけてみてください。



レビュアー:新里 裕人

女生徒のベッド下に全裸で潜む!?
男性教師の歪んだ愛情!
『ホームルーム』

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